自分とは、一体何なのでしょうか?
自分は、ずっと昔から、自分なのでしょうか?
もし、仮に、自分の記憶が、どこからともなくやってくる、ただの情報であったとしたら・・・
たしかに、さっきあそこにいた。確かに去年、何をした。
はたして、ほんとうにそれは、あなただったのでしょうか?
10年前の自分と今の自分、あまりにも人間性が違ってしまって、とても同じ自分とは思えない。そんなことを感じたことは、ありませんか?
過去の記憶と言うのは、自分がたぶんそうだと思っているだけで、確証できるものは、なにひとつありません。なぜなら、過去と言うのは、もうどこにも存在していないからです。
例えば、人の魂が、一瞬一瞬入れ替わっているとしたらどうしますか?
記憶だけを、永遠と引き継いでいるのだとしたら・・・
確実なものは、今、一瞬だけです。1秒経てば、それは過去・・・
一瞬には時間の長さがありませんから、ある意味、止まっているとも言えます。
それが、永遠です。
つまり、一瞬と永遠は、同じもの。魂が生きているのは、今この一瞬の世界。
永遠に続く一瞬を、私たちは生きていると言えるのです。
私たちにとって、大切なもの、必要なもの、本当にあるものは、この永遠の一瞬のみです。それ以外のものは、全く生きるのに関係のない、意味のないものです。
ただの、賑やかしです。