実験開始(1)
もう十年以上無添加の食事を続けている。お肉は食べていない。おかげで風邪ひとつひいたことがないし、病院へ行くこともなくなった。
マクロビオティックがそんなにえらいのならば、それを確かめなければならない。それで、玄米と菜食、マクロビオティックでいういわゆる三号食をしばらく続けてみることにした。無添加はもちろん、動物性食品(だしも含む)、乳製品、砂糖を一切食べない。
無添加の食生活といえども、卵も食べればケーキも食べる。肉・ハム以外のものは、美味しければ何でも食べる。(添加物やアミノ酸が入っていると、素材の美味しさがなくなってしまうし、舌がしびれて頭がボーッとする)それでも、極陰性の白砂糖や添加物、極陽性の肉類、化学塩(食塩)をとっていないので、自然の食べ物で体の自然治癒力と抵抗力が高まって、ずいぶんと健康な体になってしまったのだ。もともと大した病気もせず、一年に一度風邪をひく程度の極普通の体であったが、食事を無添加に切り替えるだけで、ものすごく体が軽くなって楽になったし、味覚が敏感になっただけでなく、世間のいろんなものが本質的にみえるようになった気がする。