玄米(1)
玄米がなぜ体にいいかというと、皮と身の間にビタミンやミネラルといった栄養素が豊富にあるからだ。白米にはこれがほぼない。炭水化物のかたまりのでんぷんになってしまう。玄米を食べるようになると、体の調子がよくなったり、悪かった体調が回復したりするのはそのせいだ。栄養が豊富なので、以前ほどおかずの量がいらなくなったり、動物性の食品があまり欲しくなくなったりする。食物繊維が豊富なので明らかにおなかの調子がよくなる。便秘やダイエットにはかなりの効果があるように思う。
僕は10年程前、玄米を食べるようになった。しばらくすると化学調味料(アミノ酸)の味が妙に気持ち悪くなって、次第に甘いものやお肉なんかもあまり欲しくなくなってしまった。今は料理の中に少しでも、添加物や化学調味料が入っていると美味しくないので食べれない。ずっと無添加のものばかり食べているので体質が変わってしまって、以前に増して今はものすごく体の調子がよくなってしまった。もう10年以上一度も風邪をひいていないし、病院も行っていない。
白米と玄米の決定的違いは、玄米は水にひたしておくと芽が出ることだ。精白されて、栄養的に単なる炭水化物のかたまりとなってしまった白米とちがって、玄米はまだ生きているのだ。生命は生命によって育まれる・・・子供は誰かに愛されないとまっすぐに育たない。玄米という生命、人という生命・・・生命というものは、生命によってしか正しくまっすぐに育たないのだろう。その点、玄米には何ものにもまさる強い生命カがあるといえる。それで、劇的に体質が改善されたり、病気が治ったりするのだと思う。
生命というのはあいまいな概念だが、明らかにある。実は水や土のようなものにも生命はあるらしい。奇跡の水などと呼ばれる名水が各地にあったり、土の良し悪しによって出来る野菜の質が格段にちがってしまうのはこの生命カの違いだ。栄養、バランス、健康的な食生活・・・確かに僕たちの健康を維持するのに大切な要因であるが、本当はカ溢れる生命のパワーを我々の体の中に取り入れること。これが、健全なカ溢れる健やかな体と心を取り戻す最短の道なのだ。