人生とは、宇宙の果てへと向かう魂の覚醒の旅である。昨日より今日、今日よりも明日、この瞬間の自分を超えていこうとする心の格闘の旅。
この世界に愛は溢れている。自分の隣に、この瞬間に。しかし、人は、もはや、満ち満ちる愛を素直に受け取ることが出来ない。
日々のストレス、現代社会という常識、間違った教育による固定観念、現代を生きる我々にとって、この世界はマトリックスのカプセルの中・・・心ではなく頭で生きようとする、その生き方が大切な何かを遠ざけている。
魂の覚醒とは、細胞の遺伝子と同じ、魂のラセンの旅である。同じところをぐるぐると回りながら、人の心は、少しずつ変わっていく。
同じところをぐるぐると回っているかのように、いつも同じような失敗を繰り返す人たち。自分自身が乗り越え、克服すべき心の問題が、違う時・違う状況で我に降りかかる。そうとも知らずに、問題を冷静に見ることの出来ない人が、また、宇宙の巧妙な仕掛けにやすやすと引っかかる。問題延長。
そんな魂の覚醒の仕組みを知っている人は、その時々で我の心の問題を素直に受け止め、努力と勇気でその山を越えていく。そうすると、何処からともなく素晴らしい何かがやって来て、魂のラセンが益々、加速度的にスピードを増していく。
ラセンの速度こそが、人生の濃さというものなのだろうと思う。同じ一日、同じ一年・・・しかし、人それぞれの生き方によって、その長さは五年にも十年にも感じられ、喜びと感動に満ちた濃密で幸せな人生になるのだろう
いつまでたっても幼稚な大人。人生の深みを知る味わい深い人たち。
それぞれ魂の生きる時間の長さと濃さが、その人の顔と目にでている。